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2007年11月14日 (水曜日)

怖い体験②

Gum08_ph03017今のアパートに引っ越してからしばらくした頃のこと。仕事が休日の天気の良いお昼過ぎだったと思う。

ベッドに腰掛けて小説を読み始めたとき、なぜか「来る!」と思った。何が来るとかいう具体的なイメージではなく、突然鳥肌が立ったのだ。

まず、腰掛けている膝の上に「ぐにゃり」という感じで重いものが乗ってきた。もちろん何も見えない。そいつが胸のところまで上がってきて、ベッドの上に仰向けに倒される。大の字になった僕の上にそいつが乗っているのをはっきりと感じる。胸の辺りだ。両手・両足には重さを感じないので、動かせそうなものだが動かせない。大声を出そうと思ったが、それも出来ない。

「これは金縛りだ」と最初は思った。しかし金縛りは「レム睡眠」時に起こるという知識ぐらいは持っていた。レム睡眠どころか、横になってもおらず、外は良い天気で眠気など全く無かったのだ。本を読むと眠くなるという人がいるが、小説が好きな僕は読んでいると逆に目が冴えてくるほうでもある。それでも「これは金縛りだ。幻覚だ。現実じゃない」と恐怖の中で、必死に自分に言い聞かせた。胸の上では、そいつがゆっくりと動いている。息苦しさが少しづつ増してくる。

かなり長く感じたが、実際は3~5分くらいの間だったと思う。そして、大声で叫ぶというチャレンジに、やっと成功したとき、重みがふっと消えて、手足の自由が回復した。だけど動けるようになってからも、しばらくは恐くて、そのままじっとしていた。

…… 今では、やはりあれは「金縛り」だったのだろうと思っている。本当にリアルな重みなのだが、腰掛けたまま、つい、うつらうつらしたのだろうと。だけど、あの「来る!」と感じたときの突然の恐怖がわからない。あの頃は特に悩みも無く、まして部屋にいるのがもったいない良い天気で、気分は上々だったのだ。

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