« 食わず嫌い王選手権 | トップページ | テクニック »

2007年12月28日 (金曜日)

腰が抜けるという体験

僕は、「腰が抜ける」という体験を自分が実際に経験するまでは、テレビドラマでのそういう場面は、オーバーな表現だと思っていた。僕が初めて腰砕けになったのは、東京での仕事中だった。

その日は「万能ねぎ」を細かく切っていた。回転すしで使うためだ。包丁は仕事柄いつもよく切れるように研いである。ネギを切っていて、ちょっと左手の人差し指が動いてしまった。右手の包丁はリズミカルに動かしていた。「指を切った」と思ったのだが、痛みは全く感じなかった。「あれ、勘違いかな」と人差し指を見ると、赤くて細い線が爪の辺りにスゥッと入っている。「なんだ、この程度だったか」と思ったのだが、その赤い線はよく見ると指の円周の半分くらいに入っている。指も包丁も回転させていないから、こんなかんじに「線」が入るためには包丁が指の中心近くまで入る必要がある。「痛みもないし血も出ていないからそんなことはない」と思うのだが不思議だ。それで、その傷口をパカっというかんじで開けてみたら ……

まず、視界が急に狭くなった感じがした。そして文字通り「へなへな」とその場に座り込んでしまった。不思議なことに下半身に全く力が入らない。「あぁ、これが腰が抜けるということなのか」と思ったのを今でも覚えている。本当に立てないのだ。指よりもそのことにびっくりしていた。指は救急車で運ばれた病院で縫ってもらい、今では痕跡もないのだが、この「腰が抜ける」という経験は、不思議な感覚として、今でも鮮明に覚えている。

だけど、よく切れる包丁というのは、切っても本当に痛くないものなんですね。

|

« 食わず嫌い王選手権 | トップページ | テクニック »

おもしろ体験談」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/484088/9605686

この記事へのトラックバック一覧です: 腰が抜けるという体験:

« 食わず嫌い王選手権 | トップページ | テクニック »