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2008年1月 4日 (金曜日)

私が払う

ある女性の実話です。

大学卒業後、女性に高校時代の同級生から電話があり、飲みに誘われた。同級生は男性だが、友人で、お互いに相手を異性と意識しない気楽な友人だった。そのとき、彼女の手元にあった現金は1000円も無く、電車(場所は東京)代にしかならない。しかし、「たぶん、奢ってくれるだろう」と出かけることにした。

1軒目の食事の支払い時、「私も少し出すわよ」と言ってみたが、予想通り男が全額を払う。2軒目のバーでのお酒には「さっき、全部奢ってもらったから、ここではせめて半分出すわよ」と少しびびりながら勇気を持って言ったが、やはり「いいから、いいから」と言われてセーフ。そして3軒目は喫茶店にてコーヒーを飲むことになった。

さて、彼女は悩んだ。前の2軒で男はすでに数万円の支払いをしている。頼んだものはコーヒー以外にケーキ等があり二人分で2000円は超えているとはいえ、ここで「払う」と言えば、数万円からみれば極めて少ないから、男も「女性を尊重する」ということでも「じゃあ、お願い」と答える可能性が高い。どうしようか思いあぐね、ケーキの味もわからない時間が過ぎて、「じゃあ、帰ろうか」という運命のときを迎えた。彼女は清水の舞台から飛び降りるほうがまだ”まし”だと思いながら、「前の2軒出してもらったんだもん。ここは私に任せて」とにっこり微笑んだそうだ。数百円しか入っていない財布を握り締めて。

…… 結果は、男が「いいじゃないか、全部払わせてくれよ」と言ってくれたので、事無きを得たそうだが、「本当にドキドキした」と目を輝かせてこの顛末を僕にしゃべってくれた。だけど、相手が「気楽な友人」なら、素直に最初から「お金が無いから奢ってネ」ですむと思うのだが、女性というのはわからない。

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