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2008年2月15日 (金曜日)

「カムイ伝」


大学1年のとき、大学祭本部実行委員になった。すると、「指定文献」を読めと先輩が言う。そんな難しいものがあるのかと思ったら、指定されたのは、「ベルサイユのバラ」と「カムイ伝」。両方とも漫画だった。当時は先輩の持っていたものを借りて読んだが、その後、「カムイ伝」のほうは、自分で新たに購入した。

漫画は若い頃から単行本を全巻単位で良く買ったが、引越し等で、そのほとんどを処分してしまった。しかし、この「カムイ伝」だけは処分すべきでなかったと反省している。今、買い直したいものの第1位がこの「カムイ伝」である。(ちなみに、第2位は「めぞん一刻」、第3位は「タッチ」かな)

漫画を読んで、涙を流したのは、この「カムイ伝」が最初だと思う。そして、読み返すたびに泣いた。これほどの物語が漫画として描かれたことに驚きを覚えた。筋がやや漫画っぽい(?)「カムイ外伝」に比べ、「カムイ伝」のストーリーは、重い。そして、最後(「第1部」の)は「こんな終わり方が許されて良いのか」という終わり方をする。しいたげられた者の物語は、最後に救いがあってこそ、つらい場面も絵になるような気がするのだが、白土三平は、真の現実はハッピーエンドを期待するほど甘くはないんだと突き放してしまう。

この「カムイ伝」から学んだことは多いが、そのうちのひとつは、真の敵を見誤ってはいけないということだろうか。対立を作り出すものは何者なのか。対立によって最終的に得をしているのは何者なのか。何を信じ何を検証するべきなのか。そして、その中で自分はどう生きていくのか。…… 学んだつもりでも、行動が伴っていないから、「学んだ」とは言えないのかもしれないが。

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