結婚式のスピーチ
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知人の女性のお話。 彼女はある男性と高校時代から付き合っていた。高校を卒業し、女性は石川県の、男性は東京の大学に進んだが、大学を休学してまでの半年間の同棲生活を含め、二人の交際は続いた。卒業したあと彼女は東京に就職し、周りの誰もが二人は結婚するものと思っていた。しかし残念ながらわけあって二人は分かれた。その後、「感情」はどうだったかは知る由もないが、「友人」関係は続いたと本人たちは言う。 さて、先に結婚が決まったのは男性のほうだった。あつかましくも「友人」である彼女に、相手の娘との恋愛について相談に乗ってもらっていたそうだ。そして結婚式の日取りが決まる頃、男性は「自分を理解してくれている一番の親友」として、なんと彼女に友人代表のスピーチを頼んだそうだ。そして、彼女も「親友」の結婚式にはぜひスピーチをしたいと快く引き受けたらしい。 驚いたのは、二人の交際を知っていた男性の両親と、二人の共通の友人たちだ。「何をしゃべるかわかったもんじゃない」「どういう風に紹介するんだ?」ということで、何とかやめさせようとした。このことを知った僕は、実は内心どんなスピーチをするのか楽しみにしていたのだが、「私たちは大人よ」という二人も、周りの「圧力」に屈し、スピーチどころか結婚式そのものに出席すらできなくなってしまった。すでに別の男性と交際していた彼女は、非常に残念がっていたようだ。 まあ、男性の両親の心配も、わからないではないけれど …… |
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