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2008年3月18日 (火曜日)

隣のお店

東京にいた37歳頃のお話。

僕の職場は僕以外は全員、女性のアルバイトやパートだった。特に個人的に親しくなった女性については、別の機会に書くとして、「普通に親しくなった人」は、年齢が3~10歳年下の4人の人。全員主婦のパートさんだった。僕を「●●さん」と呼ばずに「●ぴょん」と呼ぶ。これは、僕が1週間ほど金沢に帰っている間に勝手につけられたニックネーム。まあ、言葉使いはどうあれ、仕事はきちんとする人ばっかりだったので、職場の乱れはなかった。この4人と僕との5人でよくカラオケや飲みに行った。一応、僕の「愛人」を演じる人が決まっていて、「不倫のつらさ」なんかの「小芝居」が必ず入る。そんなたわいのない話で盛り上がっていた。そんな「会」を初めてやったときのこと。

1件目「居酒屋」、2件目「カラオケ」、3件目「スナック・バー」、4件目「スナック・バー」、その間、一人の主婦が、店に入るたびに携帯電話をかけている。ご主人に電話しているとのこと。「やきもち焼きでね~、私が飲みに出るのが心配なの」と言う。僕の年齢に近く、結婚10年を超える人でも「熱々」らしい。しかし、おひらきになって、そんな話どころではないことを知ることになる。

最後の店を出てから、その主婦が、「私の主人を紹介するね」と言う。近くで仕事でもしているのかと思ったら、隣のお店で飲んでいるのだと言う。偶然だねと言ったら、「偶然じゃないの。今晩、ずーっと私の近くにいたの」と言う。なんと、僕らが店を変わるたびにそのご主人も、近くの飲み屋や喫茶店に移動して、ついてきていたんだそうだ。…… これには、たまげた。

会ったご主人は、照れくさそうに挨拶してくれた。僕ももちろん、きちんと挨拶したのだが、聞くと、こういう行動は何度かやったことがあるという。そういう夫婦もいるんだなと妙に感心してしまった。今回も、他に女性がいても、一応僕という男性がいるのが気になったらしい。

さて、こういう集まりは何度もあった。おひらきが午前様というのも何度かだった。だが、そのご主人がついてきたのは最初だけだった。「●●さんと会って良い人だとわかったから安心している」と主婦は言ったが、そうだろうか?男は「良い人」だけでは安心しない。僕を見て、「男としての魅力に乏しい。女房の浮気対象にはならないな」と判断したからではないのか?それは、かなり複雑な気分だ。

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