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2008年3月27日 (木曜日)

実際にあること

テレビドラマで、ラーメン屋なんかで、お客が「おい、あるじ、このラーメンの中にゴキブリが入っていたぞ!」と文句を言う場面というのが時々ある。しかし、その大部分は、地上げ屋ややくざがかわいそうな経営者への嫌がらせのためのもので、本当は入っていなかったという設定がほとんどだ。

では、ラーメンの中にゴキブリが入っているということは、現実にあることなのか? これが、あるんですねぇ~。

若い頃、当時東京に住んでいた友人のマンションに遊びに行ったことがある。そのマンションの近くだったかどうかは忘れたが、友人に連れて行ってもらったラーメン屋で、その友人の丼の中に、麺と野菜にまぎれて、しっかり入っていたのだ。

友人はすでに何口か食べていた。友人の丼の中だというのに僕が吐き気を感じたくらいだから、当人の気持ちはどんなものだっただろうか。友人は、「どうしてくれよう」と怒りが爆発寸前だった。しかしまだ大声を出してはいない。友人の気持ちもわかるのだが、ここで、「事なかれ主義」の僕は、まず、「騒ぐな」と言った。

実は、そのとき思ったのは、それこそ「難癖をつけようとする客」そのままのような行動をとれば、へたをすると逆に「てめえら、何、いんねんつけてやがんだ?」とすごまれたり、営業妨害で警察に通報されたりしたらどうしようと思ったのだ。そのゴキブリが本当に最初から入っていたことを証明する方法なんて無いのではないかと思ったのだ。食べたのはテーブル席だったので、この会話に気づく者はいない。その僕の言葉に友人は、「じゃあ、どうするんだ?」と聞いてくる。僕は、「このまま何も言わず、食べないで出よう」と提案した。

結局、小心者の僕の言い分を聞いてくれて、友人は何も言わずにお金を払って店を出てくれた。それはありがたかったが、お互いに気分はすっきりしない。僕はそれからしばらくはラーメンが食えなかった。

こんなとき、やはり、「おい、あるじ、このラーメンの中にゴキブリが入っていたぞ!」と大声で文句を言うべきなのだろうか? もちろんそれが「正しい方法」なんだとは思う。しかし、こんな現場には二度と出会わないだろうが、仮にまた出くわしたとき、やはり「事なかれ主義」で終わらせてしまうような気がする。

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