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2008年3月21日 (金曜日)

ジュースの自販機

小さい頃の楽しみの一つに「お祭り」があった。なんという名前の祭りかは忘れたが、町内のメインストリートに屋台が並ぶ。「ごーらい」という鬼の面をつけた若者が通りを威嚇しながら練り歩く。「がちゃ」という者もいたと思う。そして、当時、門前町では「たこ焼き」はこのときしか食べられなかった(と、思う)。

この屋台の並びに「ジュースの自販機」というものが必ず置かれた。今の自販機とはまったく違う。機械のてっぺんに透明の半球形ドームがあり、オレンジジュースが噴水を上げていて購買意欲をそそる。そして買うには10円硬貨を入れて、紙コップを所定の位置に置く。

この自販機のジュースの「補充」の現場を目撃したことが、「衝撃映像」として今も記憶に残っている。

ちょうど写真のような大きなポリバケツに、ホースで水道から水を入れる。そこに、砂糖らしきものを一袋、「グルタミン酸」を一袋、そして、赤黒いどろっとした液体を入れるのだが、この液体がたったコップ一杯ほどなのに、これをかき混ぜると、100リットルほどの水が見事に「オレンジジュース」に変わるのだ。そしてそれをポンプで機械の中に入れていく。そこに「衛生的」という単語はかけらもなかった。

それまで、このジュースも、お祭りの「楽しみ」のひとつだったが、さすがに、この現場を見てからは、飲む気がしなくなった。そして、「グルタミン酸」という単語を覚えたのは間違いなくこのときだ。

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