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2008年4月26日 (土曜日)

トレーナー

67822

以前、職場の先輩の家に5人くらいで遊びに行ったときのこと。

その家にペットとして小鳥が飼われていた。小さかった。体長5cmもなかったと思う。それで「大人」だという。なんという種類かは忘れた。先輩は「この鳥は本当に繊細なんだ。静かにしてやってね」という。僕らが騒いでいるときは鳥籠から出てこなかったのが、静かにしていたら、恐る恐るという感じで出てきてくれた。ちょこちょこと動く姿が本当にかわいらしい。

畳の上をヨチヨチ歩いていたが、そのうち僕のほうに来てくれた。肩に乗ったりあちこちつついたりしてくれる。されるままにしていたら、僕の着ているトレーナーの袖口から腕の中にもぐりこんだ。

そのトレーナーは身体にぴったりのものだった。袖口から入れるとは思わなかった。そして、「窒息する」とあせった僕は引っ張り出そうとするのだが、小鳥はどんどん奥に入ってきた。肘の辺りまで来たら、肘が曲げられない。ちょっとした圧力で簡単につぶれてしまうんじゃないかと思った。周りは普通に談笑しているが、それどころじゃない。本当に窒息か圧死かと思われた。肘が曲げれないから脱ぐこともできない。というか、脱ぐという行為ででもつぶしてしまうんじゃないかと思った。時間が無いと思った僕は、奥さんに「はさみを貸してください」と頼むしか方法が思い浮かばなかった。

いきなり袖のあたりをはさみで切り出した僕に周りは驚いたが、小鳥は無事だった。きょとんとした顔で僕を見ている。「よかったね。もぐりこんだのが優しい人の袖で」と僕は言ったのだが、小鳥は理解してくれただろうか。少なくとも周りの人間は「馬鹿だな」と全く理解してくれなかった。

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