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2008年5月 5日 (月曜日)

理解できない「こだわり」

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世の中には「時間にルーズな人」と言われる人がかなりいる。この金沢には、僕の若い頃には「金沢時間」という言葉があった。会議を10時に始めますと決まったら、みんな10時5分~10分くらいに集まってくる。その意味をそのまま使っているのかはわからないが、タウン誌にも「金沢時間」という名前のものがあった。

しかし、一般に時間にルーズと言われる人も、「遅刻率」は多くて10~30%だろう。また、その遅刻も「意識して遅れる」わけではないはずだ。本人は「できれば遅刻したくない」とも思っているはずだ。

僕が今まで出会ってきた人の中に、このあり得ないはずの「意識して遅れる」という人が一人いた。例えば職場の「宴会」があるとする。たいていは19時か20時に開始予定で、15人くらいの集まりだ。彼は職場での地位は上から数えて10番目くらいである。彼に指示し、ときには叱る立場にいる上司も含めて、全員が定刻までに揃うのに、彼は必ず10分遅れる。目の前に並べられた膳を眺めながら、みんなは彼の到着を待つ。そして彼は「遅れてすみません」と謝りながら入ってくる。

こういうことが100%なのだ。誇張ではない。2回に1回はそうなので少しオーバーに「100%」と書いているのではない。20回あれば20回とも必ずそうなのだ。職場から宴会場まで車で20分のとき、30分前に僕が職場を出るときに彼を誘うと「まだ仕事が残っている」という返事が返ってくる。しかしその仕事は、はっきり言って明日でもできる仕事だ。宴会といっても、その職場ではそれなりの「行事」なのだ。だが、彼はとにかく、時間通りに集まることが悪いことでもあるかのように、意図的に遅れようとする。そして必ず「遅れてすみません」という言葉を使いながら入ってくる。

当然、上司は何度も注意する。ときには声を荒げて叱り飛ばす。しかし、彼はかたくなに自分の「遅刻」を貫き通した。一般の会社ならおそらくクビだろう。やや特殊な職場なのでそうはならなかったが、どうしてもわからないことがあった。それは言うまでもなく、その「遅刻することの目的」だ。僕も一度聞いてみたことがあるのだが、「いや、私も時間に間に合うようにしたいのだが、どうしても仕事がはかどらなくて、みんなに迷惑をかけて申し訳ないと思っている」とまともな返事をしゃあしゃあと言うだけなのであきらめた。

そんな「こだわり」が彼にとってどんな意味があったのだろう。本人にプラスになることは全く無いはずだ。僕はそのことで彼を嫌うということも無かったが、「変人」というレッテルは貼らせてもらった。

          

          

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