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2008年5月25日 (日曜日)

マドンナ

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「マドンナ」という単語を覚えたのは、夏目漱石の「坊ちゃん」によってだったろうか。僕の過去の学校、職場、サークル、各種団体等の中にも、テレビドラマで登場するようなマドンナ役に位置する女性は何人かいた。

学生時代、男女5人づつくらいの団体があった。団体の主目的は真面目なものだが、この10人くらいでよく「飲み会」を行なった。お金の無い者ばかりだから、片町へ繰り出すことはあまり無く、たいていはお酒と簡単なつまみを買い込み、メンバーのアパートや下宿に集まる。僕の狭い「5畳半」の下宿に10人くらいで集まることすらあった。そのメンバーの女性の一人が、とびきり可愛く、男のメンバー全員の憧れの的だった。まさに、僕らのマドンナだった。「男女7人秋物語」のように「この男とこの女」という感じではない。男は全員マドンナに夢中という感じだ。

そんなある日、メンバーのひとりのアパートで、ちょっと豪勢な夕食会をすることになった。材料をスーパーで買い込み、部屋に集まる。テーブルを並べてから、男たちは座り込んで談笑を始め、女性陣は台所で料理に取り掛かる。品数はかなり多いようだ。

ところが、このマドンナが、開始早々、女性陣から離れ、一人、男性陣の輪の中に座り込んだ。彼女は自分が「モテる」ことを自覚していた。彼女が隣に座ると男の顔がほころぶ。だから、スナックのママさんよろしく、男一人ひとりと意識して「平等に」話す。男というのは悲しい動物で、女性が会話に加わるだけで会話が弾む。そしてその場は、マドンナを中心に盛り上がっていた。 他の女性は料理中。

…… 僕の彼女への「憧れ」が薄れたのは、このことがきっかけだった。

     

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1959年2月から1963年8月までKRT(現TBS)で放映 夫婦と一男一女の4人家族という中流家庭の物語 原題がドナ・リード・ショーとなっているのは、ママ役のドナ・ストーンが、映画「地上(ここ)より永遠(とわ)に」でアカデミー賞を獲ったほどの人気女優で、彼女の人気にあやかって作られた番組だったから。... [続きを読む]

受信: 2008年5月25日 (日曜日) 午後 01時29分

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