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2008年6月11日 (水曜日)

業界の常識

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普通の人には「知らないこと」「そうかもしれない程度のこと」でも、その業界では、「1+1=2」くらいに当たり前のことがある。まあ、ゼネコンの「入札での談合」も、もしかしたら、この範疇に入るかもしれない。

ある魚貝類販売の店に、スーツをビシッと着こなした30歳代後半と思える男性が訪れ、「責任者の方にお会いしたい」と言ってきた。一応僕が店長だったので応じると、相手は「こういうものです」と名刺を出してきた。見ると、和食チェーンの会社の人らしい。

用件は、「ブリをさばいた後に残る「ぶりかま」を譲って欲しい」ということだった。塩焼きにして店で出したいのだという。僕らの店は、魚は基本的に「丸」で売っていた。だから、注文に応じて三枚におろしても、内臓以外はつけてお渡しする。旨い「ぶりかま」を要らないというお客様なんていない。せいぜいが、刺身のために自店でさばいたときに出るくらいだ。そして、そのことを相手に言うと、「意外と「かま」がついてなくてもお客様はわからないものですよ。次からは、お客様にあげないで、とっておいたらいいじゃないですか」なんてことを平然と言う。この時点ですでに相手と話す気は無くなっていたのだが、一応こちらも客商売なので邪険にも出来ず、少ないが、自店でさばいたときの「かま」は回しても良いが、いくらで仕入れたいのかと聞いてみた。すると、「え? 捨てるものでしょう? お金なんか払いませんよ。 私がそのゴミを引き取ってあげようと言っているんです」

からかっているつもりではないらしい。本人は「まじめに」しゃべっている。その「交渉」のために来ているのだ。魚を扱う業界で、「ぶりかま」を「ゴミ」と言い、「タダでちょうだい」とまじめに言ってくる人間というものが存在することを初めて知った瞬間だった。

     

     

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