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2008年7月 6日 (日曜日)

好きな小説家⑥ 小池真理子

        
      
一人の作家の短編集ではなく、一人一編で5~10人程度の作品集を集めた形式の単行本も多い。そんなとき「この作者のものが入っているのなら買っても損は無い」と思える作者が何人かいる。彼女もその一人。
     
「第三水曜日の情事」「無伴奏」「恋」「怪しい隣人」「妻の女友達」「死者はまどろむ」これらの買ったはずの彼女の有名な作品が、今、手元に無い。どうして? 小池真理子は実家に預けるとかの処分をしたつもりは無いのだが。
     
うわさ
短編集「うわさ」の表題作。
小説を読み始めたとき、最初の登場人物が「27歳の影のある物静かな女性」のほうが「49歳の好奇心の強い女性」よりも読み進めようという気持ちが強くなるのは僕だけだろうか。しかしこの作品でまず登場するのは残念ながら後者である。そしてそんな女性の着替えを覗き見する21歳の若い男。それでもどんどん読み進みたくなっていくのはやはり彼女の実力。純粋な若い男がかわいそう。
      
唐沢家の四本の百合
別荘を持つ裕福な家庭の3人の息子に嫁いだ3人の女性。そして1人の娘。設定はテレビの2時間ドラマにピッタリの題材。当然殺人事件も起きるのだが、小池真理子は「誰が殺したのか」ではなく「なぜ殺さなければならなかったのか」を描いていく。これを名探偵が登場して解決するのでは彼女の作品ではない。
     
彼なりの美学
醜い中年の男に声をかけられた若い女性。振り払いきれなかったのにはその時の精神状態が原因だが、女性はこんなに褒められると喜ぶ生き物なのか。女性はそんなに目尻のしわを気にする生き物なのか。だとするならば、どんなに親しくても冗談でも「ブス」と言うのはやめよう。
      
      

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