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2008年7月 6日 (日曜日)

好きな小説家⑧ 筒井康隆

       
        
子供のときにNHKの「タイム・トラベラー」という番組を夢中になって見ていた。少し成長してからは「時をかける少女」がおもしろかった。今でも「ラベンダー」という花の名を聞くと「タイム・トラベラー」のことを思い出す。「サンダーバード」「タイムトンネル」等とともに、僕をSF好きにしてくれた人物である。彼は小松左京、星新一とあわせ「SF御三家」と称されるらしい。しかし日本人は「御三家」が好きですね。
       
彼について語るとしたら1993年の「断筆」に触れないわけにはいかないのだろう。僕が彼の名を知ったのもそのことへの各種記事からだ。ただ、この記事は「語る」ところではないので。
       
鍵
「自選ホラー傑作集」とし「懲戒の部屋」「驚愕の曠野」の2冊が出ているが、彼のホラーは、いわゆる「ホラー」とはやや違うように感じる。どう違うのかと聞かれてもボキャブラリーが貧しいのでうまく答えられないが。この作品は、僕の考える「普通のホラー」である。わりと短めの短編だが、読後感は大きい。
     
未来都市
「小説が好きです」のページで触れている作品はほとんどが「心に残る作品」として書いているが、この作品だけは、実はあまり好きではない。と言うか、筒井康隆の作品は、正直言って好きなものと嫌いなものがはっきりする。普通の作家では「おもしろい」「さほどでもない」となり、作家を好きなのにその作品は「嫌い」ということはあまり無いのだが。この「未来都市」は小説手法の実験なのだろうか。もっとも、「実験」という表現は失礼だ。こういうスタイルの作品集として「夜のコント・冬のコント」というのもある。
      
走る取的
前述の「懲戒の部屋」に収録されている作品。読み始めはコメディだと思った。だんだんに怖くなってくるが、妙に現実離れした不思議な世界である。ただ最後はそんなに悲惨なことにはならないだろうと思っていたのに。 ちなみに「取的」とは「相撲取り」のことである。
     
日本以外全部沈没
言うまでもなく、小松左京の「日本沈没」のパロディである。確かこれも映画になったはずだが。
しかし「パロディ」と聞いて皆さんはどういう内容を想像しますか。少なくとも僕は「まさかこういう話にするなんて」と思った。肯定でも否定でもなく、ただびっくりした。そういう意味で強烈な印象が残っている。
      
      

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