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2008年7月28日 (月曜日)

健康診断

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上の画像は「石川県済生会金沢病院」のものですが、本文の記事とはまったく関係ありません。

さて、僕は病院に勤務した数年、「健康診断」の部署にいた。もちろん医師ではないから聴診器なんか当てない。検査技師でもないから心電図なんかもとらない。できるのは、「身長」「体重」「視力」「聴力」等や「尿検査」になる。血圧は、昔の「シュポシュポ」というやつは資格が必要だが、電動の完全自動のものは可能だった。そして、この実作業以外に、事務員としては、検査後のパソコン入力等がメインの仕事になる。

さて、病院に来る人への対応もあったが、僕らは出かけることが多かった。いわゆる「企業検診」だ。レントゲン車を運転して企業へ出向き、多いところでは300人くらいの検診を行うのだが、この人数が多いときの「尿検査」がすごかった。病院ではないから、尿の入った紙コップは所定の位置に置かれるのだが、こぼさないように一つ一つに検査紙を入れ、反応を確認して記録し、捨てていく。この仕事をやっていた頃、友人に「臭いし汚くて大変だろう」と言われたが、夏場でさえ意外と臭くはない。そして「職業意識」というものはすごいもので、何か異常があれば絶対に見逃さないという意識で向かうと、尿を「汚い」とも思わないから不思議だ。ただ、100個以上の尿の入った紙コップが並んださまは、ある意味「壮観」だった。この病院に勤務する前は「濃い色の尿は異常」だと思っていたが、無関係ではないが、意外と無色透明なものに異常が発見されることが多かった。色で判断してはいけない。

さて、この「尿検査」の仕事で一番嫌だったのが、女性に「あなたは今整理中ですか?」と尋ねることだ。尿の異常には「潜血」がある。尿に血が混じることは明らかに異常なのだが、女性が整理中の場合、排尿に含まれなくても紙コップには血液が入り込む。そのため、潜血反応があれば、対象者が男性なら医師にすぐ報告するが、女性の場合は必ずこの質問をし、結果を記入する用紙にその旨を書かねばならない。だが質問は衆人のいるところではできないから、本人に声をかけて、少し人と離れた場所で行う。若い女性はいくら病院の人間でも、この質問にいい顔はしない。まして尋ねる人間が僕のようなスケベ顔ではなおさらだ。

まあ、それでもしばらくすればこの質問にも慣れた。むしろ閉口したのは、若い女性の「体重」だ。企業検診では、結果は、本人はもちろんだが会社にも必ず送付される。「2kgほど少なく書いて」という人の9割は笑顔での冗談だが、中には本気で言ってくる人がいる。こちらも「つっけんどん」ではなく笑顔でやんわり拒否するのだが、「別にあなたに迷惑はかからないでしょう」と強行に主張してくる人がいる。そしてそんな人ほど「痩せている」のだ。太目の人は意外と素直だ。どう見ても「痩せすぎで健康に悪い」人にそういう人が多かった。拒食症になった人は、ガリガリになっても、食べたくないし自分が太っていると思い込んでいる。その予備軍の人たちは、嘘でも少ないほうがいいのだ。僕が50年間の人生の中で、「あなたは痩せているよ」という意味のことを女性に言ったのは、この数年間が異常に多い。

       

      

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