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2008年9月12日 (金曜日)

「夕食は食べるな」

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ある友人のお話。

彼は30歳近くまで金沢に住んでいて、それから仕事の都合で金沢から100kmほど離れた地域に引っ越した。僕と同じ年齢で、結婚したのは確か40歳過ぎだったはずだから、独身時代が長く、引っ越してからも良く遊びに来た。引っ越した先は「ど田舎」なので、パチンコ店が無く、パチンコ好きだった彼は、その目的のためだけにも金沢へ来るのだった。

彼は、「今晩は金沢に泊まる」と決めると、まず僕に電話をかけてくる。「今晩、停めてくれ」という言葉とともに必ず言うのが、「飯、食わずに待ってろよ」という言葉。「奢るよ」ということだ。「夕食代」が「宿泊費」のつもりなのだろうが、それと同時に「俺はパチンコで勝つからな」という意味合いも含まれている。彼は勝つときは大勝ちし、夕食はほとんど「焼肉」だった。焼肉といっても大食いの僕が限界まで飲んで食えばかなりの金額になる。彼は酒が飲めないのに、僕にたらふく飲ませ、行き帰りの運転をしてくれる。かなりありがたい友人だった。

ただ、彼は必ず「今日は8時までに行く」「9時までに行く」と言うのだが、絶対にそんな時間には来ない。いつもパチンコ屋の閉店時間を過ぎてからやってくる。いつもそうなのだから、「いつもの時間だ」と言えば良いのに、本当に必ず「今日は8時までに行く」と言う。「今日は間違いない」と。

2~3回なら「よくある話」となるだろうが、これが20~30回だと、なんじゃ、そりゃと言いたくなる。まだ「携帯電話」がそんなに普及しない頃の話だ。「今日も11時を回るだろう」とわかっていても、律儀な僕は、言われた時間を過ぎたら、おいそれとアパートを出れないのだ。「もしかしたら、ちょうど僕が外出している間にやって来るかもしれない」と思ってしまうのだ。そして、空腹で待つのだが、この空腹感も半端じゃない。パンを1個くらい食べればいいんだろうが、それも「もしかして早めに来たら、せっかくの美味しい食事がもったいない」と思ってしまい、躊躇する。もしかしたら、旦那を待つ「愛人」「2号さん」の気持ちってこんな感じなんだろうか?

ちなみに、彼は必ずご馳走してくれた。パチンコってそんなに常に勝たないはずだが。

        

          

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