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2008年9月21日 (日曜日)

二人組みの女性とのお話①

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たいていの場合二人で行動している制服姿の女性がいます。帽子をかぶっています。手帳を持っています。白と黒のツートンの車に乗っています。車の上にはなにやら赤いものが回っています。通称「ミニ○○」です。緊急時にはこれが音を出します。お酒を飲んで運転しているときには出会いたくない二人組みです。そんな二人とのお話。ちょっと考えられないことだから、「作り話」と思うかもしれないが、まぎれもなく僕の体験した事実です。

若い頃、ある事務所に用事があって出かけた。そこは、小路を入ったところにあり、駐車場は2台分で、僕が行ったときにはすでにいっぱいだった。用事は1時間くらいかかるが、「まあ、いいか」と少し離れた道路に停めた。ところが、用事を終えて事務所を出たら、運悪く「二人組み」が僕の車のところにいて、目が合った。仕方ない。罰金だなと思いつつ、車に近づいた。

「こんなところに車を停めちゃ駄目ですよ」

「ハイ。すみません」

「免許証を見せてください」

「ハイ。どうぞ」

二人組みは二人とも若かったが、特に一人が可愛く、高校生のような感じだった。できればこんな会い方ではなく、彼女が私服のときにお会いしたい感じだ。その娘に免許証を渡したのだが、必要事項を記入しても、なにか考え事をしているような感じでなかなか返してくれない。そして、とんでもないことを言ってきた。

「この免許証ですけど ……」

「はい?」

「返して欲しいですか?」

「はい? …… もちろんですが?」

「返して欲しかったら、あなたがさっき出てきた事務所の団体の名簿のようなものを出してください。名簿を出してもらわなきゃ、この免許証は返せません」

「…………」

僕の出てきた事務所は、公(おおやけ)の団体の事務所である。公の団体ではあるが、「二人組みの属する団体」からは警戒される団体だった。僕が出入りしていたのだから、暴力団やオウム真理教のような危険な団体や世間に迷惑をかける団体ではない。むしろ本当に国民の暮らしを守るため、そして世の中の平和を守るために活動している団体だ。ただ、政治的に自民党と真っ向から対立するもので、「二人組みの属する団体」は、表向きは「敵対している」とは言わないが、煙たがっていることは間違い無い。そして、いろいろと知りたがっていることも間違いない。

「本気ですか?」

「ええ。」

「本気で、あの団体の名簿を渡さないと免許証を返さないと、●●(彼女の職業)として、言っているんですね?」

僕は冷静になっていた。「二人組みの属する団体」が新人にどういう教育をしているかは想像がつく。しかし、それを言動に表してはいけないはずだ。そして、「駐車違反」と「団体の名簿」が無関係なことは小学生でもわかることだ。たしかに相手は「力」を持っている。しかしそれにも限度がある。僕は知り合いの弁護士の顔を思い浮かべながら、この相手の理不尽な発言にきっちり対応しようと頭を回転させていた。

「あっ、ごめんなさい」

もうひとりの先輩らしき女性が割って入ってきた。

「この娘、入ったばかりで、まだ良くわからないの。ゴメンナサイね」

新人ではないほうの女性は、さすがに相棒の支離滅裂な発言では「勝てない」と思ったのだろう。「もう! 何を言ってるの! 馬鹿ね~」とか言いながら、その娘から僕の免許証を取り上げ、「ハイ、ゴメンナサイ。返すわね」と僕に返し、「なんか、嫌な思いさせちゃったわね」とか言いながら、駐車違反の切符さえも無かったことにして、「じゃぁね」と去っていってしまった。可愛い彼女はちょっと残念そうだったが。

「二人組みの属する団体」の人間で、たぶんここまで▲▲な者はいないだろう。彼女のメインの仕事は、街中のパトロールであって、その団体の名簿を手に入れたい部署というものが仮にあったとしても、それはおそらく別の部署のはずだ。入ったばかりに受けた教育から、「相手を脅して、この団体の名簿を手に入れれば、自分の手柄になる」とでも思ったのだろうが、さすがに無理な話だ。先輩がすぐにやめさせたように、駐車違反で免許証を取り上げて名簿と引き換えにできるほど、彼女らの団体は絶対的ではない。僕もびっくりしたが、たぶん先輩のほうが。「こいつ、なんて事を言い出すんだ」と、もっとびっくりしたはずだ。まがりなりにも、「恐喝」「脅迫」を取り締まる立場の人間のはずである。

    

        

    

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