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2008年11月 8日 (土曜日)

吃音症-どもり

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軽い「どもり」。僕が40年以上付き合っている病気だ。本当に小さい頃は、どもらなかった。そうなったきっかけは、どもっていた友人の真似をしていったこと。だから、どもる真似をしていると本当にどもるようになる」というのは本当だ。もし自分のお子さんがそんな真似をしていたらやめさせましょう。

さて、この「どもり」だが、立派な病気である。時々、どもっている人に「落ち着いてしゃべりなさい」とか「緊張しているの?」と言うやつがいるが、緊張していようがいまいが、どもるものはどもるのだ。たとえば僕は、親しい友人との普通のおしゃべりでも、公の場での衆目注視の中での発言でも、その度合いに変化は無い。落ち着いてゆっくりしゃべっても同じだ。だから、「ゆっくりしゃべれ」とわかったような口を利く者には腹が立つ。核ミサイルのボタンは、ポンと押してもじわっと押しても発射はされるのだ。

さて、そんな「どもり」だが、もちろん、個人によって違う。僕の場合は、黙っている状態から発する最初の単語が「ア行」「カ行」「マ行」で始まるときが言いにくい。だから、しゃべっているとき、相手が気付くことは少ないが、そんな単語で始まるときは、別の単語に瞬時に言い直していることが多い。たとえば何気ない会話で、「夕方の5時に待ってるよ」という言葉に「17時だね」と答えるのは、かっこつけてるわけじゃない。「5時だね」の「ご」が言いにくいので、言い易い「じ」で始まる「17時」と言い換えているのだ。また、サービス業に就いていたとき、10m先にいるお客様に少し大声で「お客様!」と呼びかけたいときにも、最初に「お」と言えないので、「すいませ~ん、そこのお客様!」となる。いきなりの「お客様」ではなく、「そこの」という言葉の流れでなら言えるからだ。他人が気付かないうちに、けっこう苦労しているんです。

前置きが長くなったが、そんな「どもり」のエピソード。

① 女性への電話

まず困るのが、「もしもし」だ。「マ行」ではないか。僕の若い頃には携帯電話なんか無いから、相手が一人住まいでない場合、その家族が電話口に出ることがかなりあった。父親が出たら、やっぱり最初は「もしもし」だ。それが、「m…、n…、も、m…、もしもし」となった日にゃあ、怒られるか笑われるかどちらかだ。なかなか声が出てこないために、「無言電話」だと思われて切られたことさえある。さらには「亜希子さんはいらっしゃいますか」は「ア行」ではないか。どもりそうなときに別の言葉に言い換えると書いたが、さすがに「幸子さんはいらっしゃいますか」と言い換えるわけにはいかない。本人につながるまでの関門が多すぎる。

② 選挙カー

若い頃、何度か選挙の「宣伝カー」に乗った。マイクを持つ人は女性というのが一般的だが、僕もけっこうしゃべった。ただ、ある程度自由にアドリブしても良い場合もあったが、「原稿どおりにお願いします」の場合には、言いづらいことが多くなる。街中を1周してから選挙事務所で「何をやっている!」と叱られたことがある。そして彼は「大事なことをしゃべるのにどもるのは、心から選挙に打ち込んでいないからだ。本当に当選させたいと思うなら、どもらないはずだ」と訳のわからない精神論で怒ってくる。そんな精神論は自民党的だとは思わないのか?

③ QC発表会

ある会社では毎年社内の15サークル前後による「社内QC大会」が行なわれたが、僕はリーダーとして会社にいた7年間すべて優勝した。そんな「その会社のQCの顔」として石川県大会での発表をすることになった。しかし、自分でシナリオを書いたのに、言いづらい単語が多く、最初の数分、かなり詰まってしまった。仕方ないので開き直って、しゃべり方を「丁寧語」から「しゃべり言葉」に変えて後半を流したが、ついてきた会社の部長は「最初、会場から逃げ出したくなった」らしい。

     

       

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