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2008年11月22日 (土曜日)

認識に1年半②

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さて、同僚の女性が退職してからしばらくして、僕の職場はお歳暮の繁忙期を迎えようとしていた。取り組み内容はお中元も同じなので、年に2回、この仕事がある。ちなみに、この業務は取引先との「つきあい」と言うべきもので、実はほとんど儲からない。また、その僕の会社の特殊性というべきか、僕以外はほとんど、その仕事のどの部分にどのくらいの時間がかかるのかがわからない。だから取引先への「請求書」も1桁違うものを事務員も所長も平気で作る。僕が所長に「請求書は必ず出す前に僕に見せてください」と言うのに、会社の組織上自分よりはるかに下の僕の「チェック」というものを受けることにプライドが許さないのか、所長が自分でやってしまう。そして、大赤字になりそうなのを取引先から「本当にその額でいいんですか?」と指摘されるという、訳のわからない会社でもあった。

繁忙期には短期パートを募集する。想定される仕事量等の計画原案は僕が作る。これが「赤字にはならない」が、「あまり儲かってはいけない」というのだから難しい。だから「ギリギリ」だ。そして、今回、僕の原案通りにパート8名を採用した頃に、取引先は新たな仕事を追加してきた。8名ではこなせない。ここで、この記事のテーマである僕の入社して間もない上司が登場する。

僕は増員を主張した。しかし、彼は所長に「大丈夫です。私が責任を持ってやり遂げます」と宣言した。そして僕に対し「君も少しは会社の利益を考えろ」と言う。彼のいない過去数度の繁忙期を経験している僕の「実際の経験」よりも、彼の「別の会社での経歴」しか考えない会社は、「やっぱり良い人が入社してくれた」と喜び、「今回の責任者は君だ」と彼にすべて任せてしまった。

彼が「何もしない」ことは僕にはわかっていたつもりだった。しかし、「私が責任を持ってやり遂げます」と言う以上、少しはタッチするのかと思ったら、やはりそれは甘かった。「勤務中」はひたすら事務所でコーヒーを飲みながら「自分のすごい過去」を自慢げに話して時間を過ごし、大会社のOLのように17時の定時に帰っていく。現場に関わるのは、小さなミスを報告した際に「叱る」ときだけだ。そして、僕はその繁忙期の約2ケ月、休日はゼロ。残業は多いときには「午前様」になる。そして彼は週休2日を守り抜いた。

大会社ならそんなこともあるだろう。しかし、地方の中小零細企業では、特にサービス業では、繁忙期では、課長クラスも部長クラスも動き回るのが普通である。そうでなければやっていけない。彼はそのことがわからなかった。おまけにその「業務」のやり方自体がわからないのだから、パートが不足かどうかもわからない。すべて僕に「丸投げ」である。

やっとの思いで、その仕事をやり遂げた。想像したとおり、会社から評価されたのは彼である。「君の言うとおり、増員しなくてもできたね」だった。そして、僕には、「その残業代は多すぎる。もっと効率化しろ」というお叱りだけが待っていた。

        

          

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