« 栗の食べ方 | トップページ | あわれ蚊 »

2008年11月 2日 (日曜日)

タイムカード

Img55uyyt520318

タイムカードの「押すタイミング」は職場によって違うだろう。僕の現在の職場は、会社に入ってすぐに打刻し、それから着替える。帰る際も、まず着替えて、会社を出る際に押す。しかしこんな「甘い」職場は少ないだろうと思う。通常は「着替えてから押し、押してから着替える」というやり方のはずだ。着替えの時間を労働時間にカウントはしない。

昔、ある職場で3ヶ月の短期のパートを募集した。面接で選考し、必要な5名を入れた。全員女性で、そのうち3名が「仕事をした経験が無い」という人達だったが、単純な仕事なので、誰でもできるからと気にしなかった。彼女たちの勤務時間は9時から16時に決めた。

僕は上司としては甘いほうだろうと思う。「サボろう」「怠けよう」という態度が見え見えの者には厳しく接するが、一生懸命やってくれる者にはけっこう甘い。全員真面目だったので、会社の規定には無い休憩時間を午前と午後に作り、インスタントコーヒーを飲めるようにした。その部門のパートの指導は任されていたので、会社も黙認した。そして帰る際も16時過ぎまできっちり働かせてから帰すのではなく、仕事の区切りを見ながら1~3分前に終わらせ、着替えてからタイムカードを押せばちょうど16時過ぎになるようにした。真面目な者には気分よく働いてもらいたい。

ところが、口頭でちゃんと「タイムカードは16時を過ぎてから押せ」と言ったのに、仕事をした経験の無い者が業務が終わるとすぐに押していたらしい。タイムカードとは単なる出勤か休日かだけの資料で、パートの時給の計算は、タイムカードの帰る時間が「15:58」でも「16:03」でもちゃんと16時まで働いたものとして計算されると思っていたのだ。普通の勤め人の感覚では信じられない話だが、本当にそう思っていたのだ。おまけに、パート同士の仲は悪くなかったはずだが、そのことを知っている16時過ぎに押している者が、そんなことをしている仲間に注意をしなかったのだ。僕がそのことに気付いたのは、彼女たちが働き始めて半月以上も経った頃だった。

さて弱った。給与は僕が払うのではない。会社の総務には性格が「ちょっと」の社長夫人がいる。タイムカードが16時前に押されていては、15時30分までの計算になる。約10日×0.5時間×800円も彼女たちの給与が減ってしまう。良かれと思って早めに仕事を切り上げたことが、逆に彼女たちに迷惑をかけることになる。それはなんとしても避けたい。

僕の上司に相談し、僕とその上司が厳しく叱られながらも、ことは「今回だけ16時として計算する」とはなったが、その上司にも迷惑をかけた。そして「パートを甘やかすな」と、以後、僕への監視(?)も厳しくなった。それでも、「コーヒータイム」は続けたが、世の中にタイムカードの打刻時間を考えないパートタイマーがいることを、このとき初めて知った。

今の職場で、タイムカードを押してから着替えているときに、このことを思い出した。

      

      

|

« 栗の食べ方 | トップページ | あわれ蚊 »

おもしろ体験談」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/484088/24943643

この記事へのトラックバック一覧です: タイムカード:

« 栗の食べ方 | トップページ | あわれ蚊 »