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2008年12月26日 (金曜日)

猫 猫 猫 ①

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大学時代に住んでいた下宿に猫がいっぱいいたことは、以前もこのブログに書いた。そんな猫たちとのお話。

夏のある日、大学から下宿に帰ってきた。当時住んでいたのは、5畳半に押入れが半畳という部屋。早い話が、最初は押入れがついていなかったが、半畳を仕切って押入れにしたのだ。ちなみに、僕が使えるのは上だけで、下は隣の部屋の押入れになっていた。まあ、そんなことはどうでもいい。当時の下宿屋でエアコンがついている部屋なんてめったに無かったと思う。僕の部屋にもついてないから、帰るとすぐに窓を開ける。すると、窓の外から猫がニャアと鳴いた。窓から覗くと1匹の猫がいて、僕の目をじっと見つめてきた。「今帰ったヨ」という感じでにっこり笑ってやり、僕は窓から離れた。だが、猫がまたニャアと鳴いてくる。しばらく放っておいたがなきやまない。「どうした?」という感じで再度覗くと、猫はやっぱり僕の目を見つめている。そして真剣な感じで僕から目をそらさないのだ。

「犬は人になつき、猫は場所になつく」という。猫が飼い主の膝の上に乗ってくるのは、犬のように甘えているのではなく、「その人間の膝」という場所になついているからだという。しかし、下宿人全員で10匹以上の猫を飼っていたその下宿屋では、けっこう「猫と人間との交流」があったと思う。今、その友人である猫が、僕に何かを訴えている様子なのだ。

そこで、よく見ると、その猫以外にもう1匹の猫がいる。地面から50cmくらい上の空中に浮かんでいるのだ。いや、そんな超能力を持つ猫なんていない。そこは、建築関係の孫受けの孫受けのようなかんじの仕事をしていた下宿屋のオーナーの資材置き場になっていたのだが、約20枚くらいコンパネが積まれていて、そのコンパネとコンパネの間に首輪の紐が挟まり、猫の4本の足が地面に着けない状態で身動きが取れなくなっていたのだ。そして、当然ながら首が絞まっている。爪で必死にコンパネにしがみつき、何とか生きていたのだ。

どうすれば、そんな状態になれるのだろう。考えられるのは、最初にコンパネが10枚くらい置いてある上で猫が遊んでいて、それに気付かずにリフトのようなもので上からコンパネを積もうとした人がいて、逃げようとした猫の首輪の紐が挟まったのだろうとは思う。気付いた僕が近づき、まず猫を抱えて首の締め付けを緩和させてからその紐を引っ張ったのだがどこかに引っかかっているのか抜けなかった。人間が渾身の力で引っ張っても抜けないのだ。猫がもがいて抜けるわけがない。こりゃ駄目だと再び部屋に戻ってハサミを持って戻り、首輪の紐を切り、猫は無事地面に下りることができた。

このことで思ったこと。まず、猫の「必死なお願い」が僕を見つめる猫から感じられたこと。これがすごい。次に、2匹の猫の関係が「親族」なのか「親子」なのかわからないが、「冷たい」といわれる猫が同胞を思ってずっとその場にいるという「愛情」というものを持っているんだなと知ったこと。そして、僕がうまく行かずにハサミを取りに戻ろうとしたら、「どうして戻るの?」という感じで、僕の歩こうとする方向の前にきて「とおせんぼ」をするような形でニャアとないたのだ。さらに、僕が危機にあった猫を開放したら、その猫と一緒に僕にまとわりついたのだ。「ありがとう」という感じで。

人間と猫とは友達になれる。その下宿屋の住人はみんな思っていたとは思うが、僕は、この日、改めてそう思った。

     

       

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