2008年12月28日 (日曜日)

猫 猫 猫 ②

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僕は大学時代の下宿屋で、そこに同居していた猫たちが好きだった。これは事実だ。ただ、ちょっといたずらをしてやったこともある。まあ、動物虐待と騒がないでください。付き合っている女の子にいたずらしたくなるのと同じ「可愛い」からこそのいたずらです。

① 閉じ込める

僕の5畳半の部屋は鍵がかからなかった。木製の柱とドアなので自分でつけることもできたが、「盗られる物も無い」とほうっておいた。つけたのは親しい女性ができてプライベート上つける必要ができた時だ。だからそれまでは一応閉まるが開けようと思えば開く。そのため、寒さに弱い猫たちが、冬の夜、ドアをガリガリとやって入ってくる。そして寝ている僕の隣にもぐりこんでくる。そしてたいていの場合僕の腕を手枕にして寝る。この「人間の腕を手枕にする」という行動はよくあることらしい。

部屋に鍵をつけた頃、いつものように猫が僕の部屋に遊びに来ていた。僕はその日出かける用事があった。そして、なぜそう思ったのかは覚えていないが、「よし、猫が部屋にいるうちにドアに鍵をかけて出かけてやろう」と思っのた。用事は6時間くらいだったはずだ。「まさか空腹で死ぬということもないだろう」と思った。出れなくて慌てるさまを想像したら楽しくなったのだ。

しかし、これは後悔した。考えればわかるだろうと言われそうだが、猫の「生理現象」を考えなかったのだ。下宿に住む猫たちには住人全員で「トイレ」の教育はしていたが、当然ながら鍵がかかって出れない猫が所定の場所にいけるわけがない。我慢できずにやってくれたところは、当時の僕の部屋の中の一番高価な品物であるステレオだった。アンプやプレイヤーは高い位置にあったが、スピーカーは畳に直置きで、見事にそこに引っ掛けてくれていた。おまけに万年床だった布団にも染み込んでいる。本人(本猫?)にその気は無いだろうが、見事な仕返しにあってしまった。

② 煙草の煙

これは「いたずら」というより「いじめ」に近いので、やったことは反省している。

猫たちは親、子、孫と何代もいた。出産時には下宿人の誰かが一番古い毛布を犠牲にする。だから、下宿には本当の子猫から老猫までいた。そして、子供の頃がやっぱり可愛い。そんな生まれて1ヶ月くらいの子猫2匹が僕の部屋に遊びに来ていた。食べ物をあげたと思うが、何をやったかは記憶にない。別の日に牛乳をやったら美味しそうに舐めるが必ず下痢になるのでやめたほうが良いなと思った記憶はある。そして、そんな純粋無垢な子猫に、その日、吸っていた煙草の煙を吐きかけてやったら、足取りが千鳥足になったのだ。人間でも初めて煙草を吸ったときはふらふらする。体重が100分の1の子猫では影響も大きいだろう。

ここでやめないのが僕の悪いところなのだが、その歩き方が面白くて、実はこのあと10回ぐらい同じことを繰り返してしまった。人間に両手で抱えられれば逃げられない子猫を捕まえて煙草の煙を1回「はぁ~」と吹きかけて離す。しばらくふらふらと歩く。その歩き方が普通に戻ったらまた吐きかける。だが、さすがに僕と仲良く遊んでいた猫が僕から逃げようとし始めた(当たり前だが)時に、さすがに可愛そうになり、嫌われたくもなかったからやめた。そして、自分でやったことだが、「これで嫌われたらどうしよう」と後悔した。

その子猫たちが、何事も無かったようにその後も僕と遊んでくれたことが救いである。

      

      

     

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2008年12月26日 (金曜日)

猫 猫 猫 ①

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大学時代に住んでいた下宿に猫がいっぱいいたことは、以前もこのブログに書いた。そんな猫たちとのお話。

夏のある日、大学から下宿に帰ってきた。当時住んでいたのは、5畳半に押入れが半畳という部屋。早い話が、最初は押入れがついていなかったが、半畳を仕切って押入れにしたのだ。ちなみに、僕が使えるのは上だけで、下は隣の部屋の押入れになっていた。まあ、そんなことはどうでもいい。当時の下宿屋でエアコンがついている部屋なんてめったに無かったと思う。僕の部屋にもついてないから、帰るとすぐに窓を開ける。すると、窓の外から猫がニャアと鳴いた。窓から覗くと1匹の猫がいて、僕の目をじっと見つめてきた。「今帰ったヨ」という感じでにっこり笑ってやり、僕は窓から離れた。だが、猫がまたニャアと鳴いてくる。しばらく放っておいたがなきやまない。「どうした?」という感じで再度覗くと、猫はやっぱり僕の目を見つめている。そして真剣な感じで僕から目をそらさないのだ。

「犬は人になつき、猫は場所になつく」という。猫が飼い主の膝の上に乗ってくるのは、犬のように甘えているのではなく、「その人間の膝」という場所になついているからだという。しかし、下宿人全員で10匹以上の猫を飼っていたその下宿屋では、けっこう「猫と人間との交流」があったと思う。今、その友人である猫が、僕に何かを訴えている様子なのだ。

そこで、よく見ると、その猫以外にもう1匹の猫がいる。地面から50cmくらい上の空中に浮かんでいるのだ。いや、そんな超能力を持つ猫なんていない。そこは、建築関係の孫受けの孫受けのようなかんじの仕事をしていた下宿屋のオーナーの資材置き場になっていたのだが、約20枚くらいコンパネが積まれていて、そのコンパネとコンパネの間に首輪の紐が挟まり、猫の4本の足が地面に着けない状態で身動きが取れなくなっていたのだ。そして、当然ながら首が絞まっている。爪で必死にコンパネにしがみつき、何とか生きていたのだ。

どうすれば、そんな状態になれるのだろう。考えられるのは、最初にコンパネが10枚くらい置いてある上で猫が遊んでいて、それに気付かずにリフトのようなもので上からコンパネを積もうとした人がいて、逃げようとした猫の首輪の紐が挟まったのだろうとは思う。気付いた僕が近づき、まず猫を抱えて首の締め付けを緩和させてからその紐を引っ張ったのだがどこかに引っかかっているのか抜けなかった。人間が渾身の力で引っ張っても抜けないのだ。猫がもがいて抜けるわけがない。こりゃ駄目だと再び部屋に戻ってハサミを持って戻り、首輪の紐を切り、猫は無事地面に下りることができた。

このことで思ったこと。まず、猫の「必死なお願い」が僕を見つめる猫から感じられたこと。これがすごい。次に、2匹の猫の関係が「親族」なのか「親子」なのかわからないが、「冷たい」といわれる猫が同胞を思ってずっとその場にいるという「愛情」というものを持っているんだなと知ったこと。そして、僕がうまく行かずにハサミを取りに戻ろうとしたら、「どうして戻るの?」という感じで、僕の歩こうとする方向の前にきて「とおせんぼ」をするような形でニャアとないたのだ。さらに、僕が危機にあった猫を開放したら、その猫と一緒に僕にまとわりついたのだ。「ありがとう」という感じで。

人間と猫とは友達になれる。その下宿屋の住人はみんな思っていたとは思うが、僕は、この日、改めてそう思った。

     

       

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2008年12月13日 (土曜日)

酔って寝たふり②

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32~40歳の頃、柄にもなくテニスをやっていた。やっていたといっても、運動オンチの僕がやるのだから「試合の成績」を言う前に「ラリーが続けられるかどうか」というレベルではある。そして、その頃はいていたテニスウエアのひとつが写真のもの。かなり露出度が高いというか、たぶん下にはいているものが見えたと思う。

ある夏の日のこと。仕事を終え、僕と職場の男一人、女一人の三人で職場近くのテニスコートで遊んだあと、テニスをしていたそのままの格好で居酒屋へ飲みに行った。上はTシャツ、下は写真のパンツである。閉店まで飲み食いし、女性はそこで帰り、新たにその居酒屋の店長を加えた三人で金沢の繁華街である片町に繰り出した。まず僕の行きつけの店、そして居酒屋店長の行きつけの店と回る。経過時間といい酒の量といい、かなり酔っ払ってしまった。

居酒屋店長行きつけの店に入ったのがすでに午前3時くらいだったろう。さすがにお客も僕ら以外にはいない。テーブルを円形に囲むボックスに、僕ら三人の間にホステス四人が入って飲み始めた。しかし、すでに十分酔っ払っている僕は、ミニスカートのホステスの膝枕で横になり、少し眠った。この眠りは「眠ったふり」ではなく、本当に眠ったのだが、ものの10分位で目が覚めた。そこにいた全員が僕が完全に眠っていると思い込み、僕の同僚にそそのかされて、ホステスたちが僕の……で遊び始めたのだ。そしてそれから30分以上、僕は悟られないようにひたすら「眠って気付かないふり」を続けることになる。はっきり言って、「本当にそこまでやるか」という展開になった。そこは一応普通のパブ・スナックのはずなのだ。

まあ、そういうこともあるというお話でした。

        

         

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2008年12月10日 (水曜日)

酔って寝たふり①

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お酒を飲むとすぐ寝入ってしまうという人がいる。僕の友人にもそういう人が何人かいるが、僕はあまりそういうことはない。しかし、必要に迫られて(?)寝入ったふりをせざるを得ないこともある。

東京で仕事をしていた頃のこと。趣旨は忘れたが、「飲み会」があった。参加者は、金沢から赴任している社員のうちの半分くらいの者と現地の人たち。現地の人間は全員パートorアルバイトで、ほとんどが女性。年齢も高校生から40歳代まで約15名。まあ、「飲み会」に高校生を入れたことは「時効」ということでお許しを。場所は東京の店舗のうちのひとつの畳敷きの広い休憩室だった。

食べ物もお酒も山ほどあり、会はわりと盛り上がっていたのだが、そのうち、女子高生アルバイト達の話の中心が「男女間の恋愛問題」となってきた。それはどこにでもあることだろうが、参加者に年配の者もいたせいだろうが、表現が少し露骨な言い回しになってきた。僕は、表現が柔らかなうちは、そんな話は嫌いじゃないが、露骨過ぎるのは好まない。やや不快になってきたので、話に加わらない方法として「寝たふり」をすることにして横になった。話が切り替わったら、また「目が覚めた」として飲むつもりだった。

ところが、しばらくして思わぬ展開になってきた。僕が完全に寝入っていると思ったあるひとりの社員が、僕の批判を始めたのだ。彼は僕と日頃から「あわない」人間ではあったが、酔った勢いだろうが、まさかそういう場でそんなことを言い出すとは思わなかった。僕本人がその場にいるのだ。これは「目覚めてはまずい」と思った。しかし、パート・アルバイトでも「彼と親しい人」「僕と親しい人」とにわかれて口論に近くなったときには、「批判」が始まった頃に「起きたよ」とすべきだったと後悔した。ここまできたら、それこそ「眠ってなかったよ」と冗談にできる状況ではなくなってしまった。もうひたすら「寝たふり」をつらぬくしかない。

しかし、「他人の話題」がいつまでも続くはずもない。会の話題は、また別のことに移った。しかし、僕は時間的には「完全に眠った」状態だろう。もう、「起きる」わけにはいかない。「あわない社員」に言いたいこともあるが、言うわけにもいかない。酒も飲めない。くそーっと思っていたら、僕の隣に座っていた「僕と親しい」側の女性の一人が、「●●さんの寝顔って、かわいい」と言いはじめた。それは嬉しい展開だと思っていたが、酔っ払っている彼女が、なんと「落書きしちゃおぅ」と言い始めたのだ。眼鏡をはずされ、顔の表面を何かが動くのがわかる。周りの者の「それ、油性マジックでしょう?洗っても落ちないよ」という声が聞こえる。うそーっと思うのだが、もう、僕は起きれない。ここで目覚めたら、さっきの「批判」のときも起きていたのではないかと疑われてしまう。僕は覚悟を決めた。そして、周囲の「やめたら~」「怒るよ~」という声を無視して、酔っ払いの彼女はたっぷり時間を使って、僕の顔を芸術品にしてくれた。

      

油性マジックは、本当になかなか落ちません。次の日も仕事だった僕は、アパートに帰ってから30分以上、お湯と石鹸で顔を洗い続けた。

      

         

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2008年11月22日 (土曜日)

認識に1年半②

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さて、同僚の女性が退職してからしばらくして、僕の職場はお歳暮の繁忙期を迎えようとしていた。取り組み内容はお中元も同じなので、年に2回、この仕事がある。ちなみに、この業務は取引先との「つきあい」と言うべきもので、実はほとんど儲からない。また、その僕の会社の特殊性というべきか、僕以外はほとんど、その仕事のどの部分にどのくらいの時間がかかるのかがわからない。だから取引先への「請求書」も1桁違うものを事務員も所長も平気で作る。僕が所長に「請求書は必ず出す前に僕に見せてください」と言うのに、会社の組織上自分よりはるかに下の僕の「チェック」というものを受けることにプライドが許さないのか、所長が自分でやってしまう。そして、大赤字になりそうなのを取引先から「本当にその額でいいんですか?」と指摘されるという、訳のわからない会社でもあった。

繁忙期には短期パートを募集する。想定される仕事量等の計画原案は僕が作る。これが「赤字にはならない」が、「あまり儲かってはいけない」というのだから難しい。だから「ギリギリ」だ。そして、今回、僕の原案通りにパート8名を採用した頃に、取引先は新たな仕事を追加してきた。8名ではこなせない。ここで、この記事のテーマである僕の入社して間もない上司が登場する。

僕は増員を主張した。しかし、彼は所長に「大丈夫です。私が責任を持ってやり遂げます」と宣言した。そして僕に対し「君も少しは会社の利益を考えろ」と言う。彼のいない過去数度の繁忙期を経験している僕の「実際の経験」よりも、彼の「別の会社での経歴」しか考えない会社は、「やっぱり良い人が入社してくれた」と喜び、「今回の責任者は君だ」と彼にすべて任せてしまった。

彼が「何もしない」ことは僕にはわかっていたつもりだった。しかし、「私が責任を持ってやり遂げます」と言う以上、少しはタッチするのかと思ったら、やはりそれは甘かった。「勤務中」はひたすら事務所でコーヒーを飲みながら「自分のすごい過去」を自慢げに話して時間を過ごし、大会社のOLのように17時の定時に帰っていく。現場に関わるのは、小さなミスを報告した際に「叱る」ときだけだ。そして、僕はその繁忙期の約2ケ月、休日はゼロ。残業は多いときには「午前様」になる。そして彼は週休2日を守り抜いた。

大会社ならそんなこともあるだろう。しかし、地方の中小零細企業では、特にサービス業では、繁忙期では、課長クラスも部長クラスも動き回るのが普通である。そうでなければやっていけない。彼はそのことがわからなかった。おまけにその「業務」のやり方自体がわからないのだから、パートが不足かどうかもわからない。すべて僕に「丸投げ」である。

やっとの思いで、その仕事をやり遂げた。想像したとおり、会社から評価されたのは彼である。「君の言うとおり、増員しなくてもできたね」だった。そして、僕には、「その残業代は多すぎる。もっと効率化しろ」というお叱りだけが待っていた。

        

          

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2008年11月16日 (日曜日)

認識に1年半①

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その人物がどういう人物かということを、会社がちゃんと認識するのに1年半かかった者がいた。その人のお話。

ある日、僕の職場に、僕の上司となる40歳台の人物が入社してきた。その会社は、会社内で人を育てるというより、どこかの会社でそれなりの役職についていた者を、「有能な者」として迎えるという風潮があった。そしてその人物も、別の大きな会社で課長をしていたという者だった。

さて、彼が入って3週間も経った頃だった。彼が僕に「1万円貸してくれ」と言ってきた。うわさに聞く彼の給与は僕よりはるかに高いはずだが、まだその給料は支給されていない。だから、生活が苦しいのだという。ちなみに彼は、この会社に入るために初めて金沢に来たこともあり、会社が敷金・礼金を払ったアパートで、会社が買ったテレビ、冷蔵庫、洗濯機等に囲まれて生活していた。前の経歴がどんなに立派か知らないが、お金に関してはホームレス一歩手前だったらしい。僕はこの時点で、すでに彼という人物に疑問を感じ始めていた。

さて、その職場に、バツイチの女性社員がいた。年齢は28歳くらいだったろうか。美人でスタイルも良い。一緒に仕事をしている僕も、彼女と一緒に仕事をできることが嬉しかったのだが、彼女に現在恋人がいることを聞いていた僕は、特に誘いはしなかった。そんな彼女に彼がちょっかいを出し始めた。以下の話は、彼女が退職していく時に「○○さんには、本当のことを知っておいてほしい」と僕に話してくれた話だ。

彼が入社して1週間目くらいのとき、彼が彼女に「お近づきに、一緒に飲みに行こう」と誘ってきたらしい。彼女は、どうせ飲みに行くのなら、みんなで飲みに行きましょうよと答えたが、「いや、一人ひとりとじっくり話したいので、個別に誘いたいんだ」とのこと。それで彼女は断った。しかし、彼はしつこかった。日をおいてまた誘ってくる。彼は、一見紳士的だったので、何回も誘われると、「あまりにいつも断るのも、同僚としてまずいかな」と思った彼女は、その誘いに応じることにした。そして、彼が入社して1ヶ月目くらいの頃に、彼の行きつけの飲み屋に二人で入った。1ヶ月目といえば、僕にさらにもう1万円借りた頃だ。部下に借金をしながら、彼には行きつけの店がすでに金沢にできていた。

彼女はお酒が強かった。それは一緒に飲んだことのある僕も知っている。ところが、店に入って1時間もした頃、全く突然に、しかも強烈な「酔い」を感じたのだという。しかも、普通の酔いなら歩けるはずだが、体がほとんど自由に動かせないくらいのものだったという。まったくの突然にだ。彼女は、「これはおかしい」と思った。僕には本当のところはわからないが、彼女は「何か薬品をお酒に入れられた」と思ったらしい。そんな安物のテレビドラマで使うような手段を実際にやる者がいるのかどうかはわからない。しかし、身の危険を感じた彼女は必死でトイレに入り、そこで恋人に携帯電話で連絡をとり、来てもらったらしい。幸い、恋人の住むところからは、そんなに遠くはなかった。ただ、「薬物を入れたかどうか」という話になると、鑑定には警察を呼ぶ必要がある。会社の上司にそれもまずいだろうと、彼女は、その場は穏便に済ませた。

さて、そんな「事件」があったことなど知らない僕だが、この頃から、彼から彼女の「勤務態度」についていろいろ聞かされ始めた。彼は僕の上司だが、僕はその職場では№2に位置したので、残りの者への指導や監督は僕の責任でもあった。そんな僕に、彼は「△△さんが、こういうことをやった」と悪口を言い始めたのだ。彼女がその会社でも真面目さでは一二を争う人だということを知っている僕は、「本当かな」と思いながらも、その悪口の背景を知らないから、彼女には注意を向けるようになった。しかし、彼女は相変わらず一生懸命に仕事をやっている。だが、ある日、彼女が小さなミスを犯してしまった。

そのミスは、詳しく書くと「会社」が明らかになるので書かないが、誰でもするようなミスだ。5分も叱れば十分だ。ところが彼は「厳罰」を下そうとした。なんと「正社員」で給与25万円くらいの彼女に「パートに格下げする。嫌なら辞めろ」と言い出したのだ。パートの時給は780円。23日勤務で約15万円だ。断じてそんなレベルのミスではない。

僕は怒った。何を考えているんだ。それよりはるかに大きなミスをしながら叱られもしない者はいっぱいいる。彼の「個人的な逆恨み」など知らないから、理由がわからない。そして、残念なのは、「別の会社での経歴」しか見ない社長が、彼を信じて彼に任せていることだ。常務も同じ。専務はいない。その「後ろ盾」をバックに、彼は自分の悪事を知っている彼女を会社から追い出そうとしたのだ。

恥ずかしながら、僕は「反対」に徹し切れなかった。僕も40歳を超えていた。次の仕事のアテはない。強硬な反対は、僕の立場も危うくする。そして、退職が決まった彼女と二人で飲みに行き、僕は上記の「事実」を知った。テレビドラマのような話で、彼女の話を100%信じたわけでもないが、彼が入って数ヶ月が経ち、「部下の活躍は自分の指導の賜物で、部下の失敗は自分には関係ない」という態度に徹する彼の本質がすでにわかっていた僕には、100%ではないが、99%、この話は本当だと思う。そして、この彼女の話で、僕の彼に対する意識は決定的になった。このことが、その後の僕自身の半年後の退職につながっていく。

      

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2008年11月10日 (月曜日)

お馬鹿な教育担当者

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30歳代の頃、10日ぐらいだけ勤務した会社がある。10日で辞めた理由はここでは関係ないが、そこで出会ったお馬鹿な先輩社員のお話。その先輩は僕より8歳くらい年下の女性だった。僕が入社したとき、僕の教育担当になったらしい。しかし、そういう立場に立つのが初めてだったらしいが、はっきり言ってアホだった。

僕の勤務初日、たしか乾電池が必要になったのだと記憶している。その人に、「すいません、乾電池はどこに置いてありますか?」と尋ねた。するとその人は、僕の顔を、さも軽蔑したように見ながら、「あなたね、何、言ってんの? 最初から人に頼ってどうすんの? 自分で考えなさい!」ときた。はっきり言ってあっけにとられた。自分で考えるもなにも、乾電池ばかりではなく、すべての備品がどこにあるかなんて教えてもらってないのだ。最低、一度は教えてから「考えろ」と言うべきだろう。そこは普通の事務所にしてははるかに広いスペースなのだ。捜しても良いが、それではあまりに時間がかかりすぎる。仕方なく、別の人に尋ねてその場は終わった。

小さいことのようだが、すべてがこの調子なのだ。何も教えず、ちょっとでも尋ねると、質問すること自体がいけないと叱ってくる。その会社の「社風」でもない。他の人はみんな親切に教えてくれる。極めつけは、ある上司の名前を「あの方はなんという方なんですか?」と尋ねたときにさえ、そんなもん、人に聞くもんじゃないわよ! 30歳も過ぎて、そんなこともわからないの!」と応えられたこと。「なんじゃ、この女は」と思いながらも我慢していたが、それでも少しは打ち解けようと、数日後の暑い日に、「今日は暑いですね」と短い雑談をしようとした。そしたら、「入ったばかりのくせに、暑いの寒いのと言ってんじゃないわよ!暑いと思うのは気持ちがたるんでいるせいよ!」とまたまた怒られてしまった。

辞めた理由は別にあったが、それが無かったとしても、この女性と長くは一緒に仕事はできなかったと思う。

      

        

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2008年11月 2日 (日曜日)

タイムカード

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タイムカードの「押すタイミング」は職場によって違うだろう。僕の現在の職場は、会社に入ってすぐに打刻し、それから着替える。帰る際も、まず着替えて、会社を出る際に押す。しかしこんな「甘い」職場は少ないだろうと思う。通常は「着替えてから押し、押してから着替える」というやり方のはずだ。着替えの時間を労働時間にカウントはしない。

昔、ある職場で3ヶ月の短期のパートを募集した。面接で選考し、必要な5名を入れた。全員女性で、そのうち3名が「仕事をした経験が無い」という人達だったが、単純な仕事なので、誰でもできるからと気にしなかった。彼女たちの勤務時間は9時から16時に決めた。

僕は上司としては甘いほうだろうと思う。「サボろう」「怠けよう」という態度が見え見えの者には厳しく接するが、一生懸命やってくれる者にはけっこう甘い。全員真面目だったので、会社の規定には無い休憩時間を午前と午後に作り、インスタントコーヒーを飲めるようにした。その部門のパートの指導は任されていたので、会社も黙認した。そして帰る際も16時過ぎまできっちり働かせてから帰すのではなく、仕事の区切りを見ながら1~3分前に終わらせ、着替えてからタイムカードを押せばちょうど16時過ぎになるようにした。真面目な者には気分よく働いてもらいたい。

ところが、口頭でちゃんと「タイムカードは16時を過ぎてから押せ」と言ったのに、仕事をした経験の無い者が業務が終わるとすぐに押していたらしい。タイムカードとは単なる出勤か休日かだけの資料で、パートの時給の計算は、タイムカードの帰る時間が「15:58」でも「16:03」でもちゃんと16時まで働いたものとして計算されると思っていたのだ。普通の勤め人の感覚では信じられない話だが、本当にそう思っていたのだ。おまけに、パート同士の仲は悪くなかったはずだが、そのことを知っている16時過ぎに押している者が、そんなことをしている仲間に注意をしなかったのだ。僕がそのことに気付いたのは、彼女たちが働き始めて半月以上も経った頃だった。

さて弱った。給与は僕が払うのではない。会社の総務には性格が「ちょっと」の社長夫人がいる。タイムカードが16時前に押されていては、15時30分までの計算になる。約10日×0.5時間×800円も彼女たちの給与が減ってしまう。良かれと思って早めに仕事を切り上げたことが、逆に彼女たちに迷惑をかけることになる。それはなんとしても避けたい。

僕の上司に相談し、僕とその上司が厳しく叱られながらも、ことは「今回だけ16時として計算する」とはなったが、その上司にも迷惑をかけた。そして「パートを甘やかすな」と、以後、僕への監視(?)も厳しくなった。それでも、「コーヒータイム」は続けたが、世の中にタイムカードの打刻時間を考えないパートタイマーがいることを、このとき初めて知った。

今の職場で、タイムカードを押してから着替えているときに、このことを思い出した。

      

      

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2008年10月28日 (火曜日)

新入社員の「やる気」

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10年以上前、僕は、その会社の、魚をさばいて寿司ネタにまで加工する職場にいた。そこに4月に新入社員が2名配属された。そのうちの一人のA君のお話。

初日、簡単なオリエンテーションのあと、魚のさばき方から教えていく。これは口で言っただけではわからない。「慣れ」がすべてだ。午前中の教育を終え、1時間の休憩。そして午後の部が始まる。僕は教えるための準備を整え、彼らが来るのを待っていた。ところがもう一人の新入社員B君は10分前にやってきたが、A君は定刻を過ぎても来ない。B君に聞いても知らないという。「初日からいい根性しとるやないけ」と思っていたが、30分経っても来ないので、さすがに心配になってきた。そして会社の中を探したら、裏の駐車場の辺りで掃除をしている。「何やっとるんや?」と尋ねたら、「ゴミがあったので掃除をしていました」と返事が返ってくる。聞けば、配属前の新入社員教育で「すすんで掃除をする人間になれ」と言われたので、その教えに従ったらしい。「なぜ、僕にそれを言ってからやらないのか」と怒っても、「自主的=許可不要」と思ったとのこと。その「やる気」は尊重したいが、勤務時間中の行動は直属の上司の指示に従うという基本ができていない。勝手な行動は「やる気」とは言わないのだ。

それから1週間後、A君が包丁で指を少し切った。手当てをした後、「魚は触らないで、この本を読んでいろ」と指示をした。おとなしく本を読んでいるので、彼はその場に残し、僕は仕事に復帰した。ところが、10分ほど席をはずして戻ったら、彼が魚を触っている。「なんでや!」と怒ったら、「大丈夫です。指を切ったくらいで遊んでいられません」と言ってくる。僕の説明も足らなかった。僕は彼の指を心配して魚を触るなと言ったのではないのだ。そして衛生的に処理する必要のある大事な魚が何匹も彼の血で汚れている。もう、お客様に出せるものではなくなっている。僕は、魚のために触るなと言ったのだ。彼の指のためではない。

新入社員の皆さん。仕事は上司の指示と許可を得て行ないましょう。勝手な判断と行動は「やる気がある」とは言いません。

       

         

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2008年10月23日 (木曜日)

「ブログ検索」でのアクセス数実験結果

        
このひとつ前の記事の「実験」の結果です。 記事は10月21日22時過ぎにアップした。それから22日いっぱいでの約26時間での「ブログ検索」でのアクセス数は以下のとおり131件でした。 個人的に意外だったのは、①木村拓哉は結婚しても人気が衰えていないらしいことと、 ②「ブログ」とイメージがかみ合わない「演歌歌手」の名前での検索もあったこと。
       
 小池徹平 9  玉木宏 5  相武紗季 1
 石川さゆり 3  高島彩  2  スザンヌ 1
 安室奈美恵 7  赤西仁 9  木下優樹菜 1
 麻木久仁子 5  優香  2  五木ひろし 2
 堂本光一 8  松本潤 6  絢香 1
 亀梨和也 6  仲間由紀恵 5  堂真理子 1
 木村拓哉 12  小栗旬 3  蒼井優 1
 明石家さんま 3  松嶋菜々子 2  石原さとみ 7
 滝川クリステル 5  平井理央 2  綾瀬はるか 5
 伊東美咲 3  SMAP  5  新垣結衣 2
 森進一 1  福山雅治 1  順不同
 成海璃子 1  小林麻央 2
      
      

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